肝炎勉強会

 曇り空、いつもの散歩はまだ寒い。水曜日午前中外来は少し忙しい。内視鏡2件。

 小沢一郎の秘書が逮捕された。政治家と金は切っても切れない。でも立件できずに尻すぼみに終わったら、国策捜査と言われてもしょうがない。総選挙が行われ政権交代が起こるかもしれないこの時期にこのどたばた、日本のいく末は前途多難。

 夕方7時から県主催の肝炎勉強会。C型肝炎には国からの補助がある。しかし実際は利用者が少なく全国的には目標の4分の1、山形県も目標の約半分とのこと。あまりの利用率の低さに業を煮やしたか。

 実際患者さんからは非常に使いづらい制度との声を聞く。まず世帯収入が300万円以下で自己負担1万円。この世帯というのが曲者。患者個人じゃないのである。世帯収入が300万円以下だと対照者は実際のところきわめて少ない。世帯総収入650万円以上だと自己負担が5万円もかかる。これではほとんど治療代をカバーしてしまい補助の意味がない。

 もうひとつの問題点は診断書。かかりつけ医のところでは発行できず指定された病院に行かなければいけない。かかりつけ医のところでも十分書ける書類である、これも時間的経済的に患者さんは負担だという。これらの理由からこの制度を利用する人が少ないのだと思う。会で直接県の担当者に改善を要望し検討を約束してくれたが果たしてどうなる。その後C型肝炎の標準治療と題して山大の斉藤準教授から講演があった。非常に有意義な講演であった。