メタボリックシンドローム

快晴の朝、涼しい風がふく。なんか冬から一足飛びに初夏がきた感じ。連休明け二日目、外来業務は通常に戻り忙しい。内視鏡検査も多い。春は検診が多く検査も増えるのだ。休んでいた職員も加わり、人手は十二分に足りてる。新人達も次第に仕事に馴染み実力を発揮しだしてきた。メタボリックシンドロームは予備軍まで入れると2900万人。中年男性は二人に一人がそうだという。しかし男性の腹囲85㎝以上が該当するのはどうだろう。この数値では大半の男性が該当するんじゃないだろうか。実際は29%というけど。男性は皮下脂肪が少ないのでこの厳しい数字になっているわけだけど、それにしてもキツイんじゃないかな。今のコレステロール値の基準じゃ高脂血症の日本人は沢山いるから、高血圧か高血糖のどちらかがあればメタボリックシンドロームになってしまう。厚生労働省も危機感を募らせているのかな。このまま行くと脳梗塞心筋梗塞が増え、只でさえパンク寸前の医療財政が破綻してしまうから。なんとか予防体制を確立させて生活習慣病を未然に防ぎたいという気持ちが感じられる。C型肝炎の検診事業が始まったものの、陽性者の内、実際に治療したのは17%くらいしかいないというし。肝癌に至ってしまってからの治療はかなり厳しいし、医療経済学的に考えても予防に優るものはない。癌に次ぐ死因の脳梗塞心筋梗塞において予防体制を確立して医療費の抑制を図りたいというのが本音かな。