デジタル化=情報開示

 朝起きたら体が少しダルい。週末に近づき疲れがでて来たのか。それとも夕べ夜中に起きたからなのか。西風が吹きよく晴れて涼しい朝。いつもの散歩、小牧川には2年目くらいの小型の鯉がたくさん遡上している。産卵するにはまだ早いし、餌を探しているのか。生まれた川に戻る習性はなにを目印にしているのだろうか。
 カルテの電子化に向けて少しづつ行動している。まず一年半後に迫ったレセプトのオンライン請求を成功させなければいけない。丸岡医院で導入したダイナミクスはもちろんオンライン請求に対応している。パソコンをベースにしているので得意だ。ただ実際はまだ行なってないので、説明会に行ってよく勉強してから。説明会はすぐに満員になるので早い機会を捉えて参加したい。
 とりあえずエンボスカードを導入することにした。ダイナミクスに連動するエンボスカードの説明を受けた。ダイナミクスでレセコンに新患の入力をしておけば自動的にエンボスカードを作ってくれる。今のエンボスはIC化されている。だからエンボスと言ってもICの読み取り機能の付いたプリンタである。こうしておくと血液検査などのオーダー用紙に手書きする手間が省ける。看護師は採血するだけでオーダー用紙記載はオペレータがする。
 使えるところだけ機械化すればよい。意味のない完全主義は失敗する、すべてを統一的には考えないこと。うちはまだまだ業務改善の余地がある。診察や看護はもちろんすべて手作業でいわばアナログだ。しかしその中に本来デジタル化しなければいけない作業が紛れこんでいる。例えばオーダー用紙に記載することなどもそうだ。採血や検査などの行為は人の手でする極めて職人技的なアナログ行為だ。しかし用紙記載や検体のラベル貼りは、ミスを極力嫌う行為で、できれば機械にやらせたい。
 カルテやレセプトをデジタル化したということは、これら手作業の中に紛れこんだ本来デジタル化しなければいけない作業を洗い出すこと。つまりレセコンや電子カルテなどの医院の根幹をなす部分をデジタル化したということは医療行為や看護行為の谷間にある様々な事務的作業をピックアップして次第にデジタル化するということを意味する。そういう意味では丸岡医院のデジタル化は今始まった。しつこいようだが、デジタル化とは情報開示化である。