治療戦略

 6時起床いつもの散歩に出る。昨日は花粉が飛ばなかったのか珍しく鼻がむずむずしない。NHKのテレビでマスクをつけた町の人達を写していた。店頭ではマスクが売り切れだそうだ。ひと頃中国やベトナムの街角のマスク姿の人々を笑い半分でテレビは写していたのに。今の日本の姿はまさにそれである。

 インフルエンザにかかった人が他人に移さないようにするにはマスクも少しは役に立つかもしれない。でもマスクをしてもインフルエンザウイルスを予防できない。WHOもマスクは薦めないというようなコメントをしていたと思う。

 もう新型インフルエンザは完全に国内に入ってしまった。だから空港などでの水際作戦から治療戦略へシフトしなければいけない。オバマ大統領は「馬が逃げてしまったのに馬小屋の柵を閉めても遅い」というようなコメントをして、水際作戦から国内での感染拡大を防ぐ作戦、治療戦略に軸足を移しているとか。備蓄用タミフルの大量放出である。

 早く日本も治療戦略へ軸足を変えるべき。大阪の橋下知事が、「大阪がマヒする、通常のインフル対応にしてくれ」と言うのも理解できる。

 ところで神戸で新型インフルエンザを知らずに診察した医院や病院は今どうしているのだろうか。職員は隔離されているのだろうか。医院や病院は閉鎖しているのだろうか。これは他人事ではない、近い将来確実に山形に来る。