さい帯血治療

 目が覚めたら7時過ぎ。寝過ごしてしまった。昨日はなんか興奮してなかなか寝付けなかった。しかしそのせいで歯痛は逆に良くなってきた感じ。小雨の中をいつもの散歩。すっかり明るくなっていたので犬たちはあちこち寄り道をする。水曜日の外来は忙しかった。午前中心不全の疑いで一人病院へ紹介入院。内視鏡検査も数件あった。昼休みに勉強会。中外製薬の、エポジンをペグ化したもの。現在投与中の方がいるので改めてスタッフみんなで学んだ。昼飯を食べていたらまた舌を噛んでしまった。しかも二ヵ所も。右の歯で噛むと舌は左に寄る。そこを被せものを外した歯が襲う。舌は痛いし左端から出血はするし。



 
 高知大学で小児マヒに対するさい帯血治療が開始されるという。さい帯血には幹細胞がたくさん含まれている。点滴から注射された幹細胞が脳に行き小児マヒの原因になっていた脳神経の異常を直してくれると考えられている。生まれたとき自分のさい帯血を保存して置かなければいけないが、すごい生命の神秘を感じる。注射された幹細胞は自分自身の脳神経の異常を察知して異常な部分だけを必要な分だけ直す。ひとつ間違えば発ガンにもつながるわけで。同じ幹細胞でも山中博士の開発したiPS細胞は発ガン性を取り除く為に大変な苦労している。さい帯血幹細胞はそんな難問をするりと通り抜けてしまう。実際にアメリカでこの治療を受けた子供の映像を見たが、治療効果はすごかった。母親は夢のようですと言っていた。本物は簡単でしかも効果的。それにしてもそんな可能性を秘めた幹細胞を開発した山中博士はどう考えてもノーベル賞ものでは。