部屋の中の象

新聞で読んだ記事を少し。米国のアーミテージ氏曰く、「日本社会の高齢化で労働力の減少は避けられない。解決策は女性の労働力を最大限に活用する、長期的には移民問題に取り組む、これしかない。」と。医療、介護分野は女性の存在なしには語れない。今後政府はアジアからの労働力も受け入れていくようで歓迎したい。もうひとつは「部屋の中の象」の話し。前振りとして「画面を横切るのゴリラ」の話しがある。アメリイリノイ大学ノーベル賞学者、サイモンズ教授の実験。ビデオでバスケットの試合を見ている。その時画面をゴリラが横切る。普通に見ていればゴリラに気づくが、パスの数を数えるなど仕事を与えると半数はなんとゴリラに気づかない!で「部屋の中の象」は寓話。部屋の中にいる象、最初は驚くがみんな見えない振りをしていると、見慣れてしまい部屋の中の象に驚かなくなる。鉄鋼業界の談合も最初はみんな気づいていたが、次第に慣れてしまって談合と言う象に驚かなくなっちゃったと。これは現実に起きてしまったわけだけど、社会に、家庭に、会社に象がいる。そして今、みんな見て見ぬ振りをしている。象が巨大化して部屋を壊してからでは遅いよと。他人事ではない。怖い話だ。