「病の皇帝癌に挑む」

 今朝は定時に遅れること30分で起床。雨降ったので道路は濡れている。木曜日の外来はあまり忙しくなかった。秀二さんが新庄出張で検査は少しだけだった。夕方家族で外食した。久しぶりのイタリアン。年を取ったせいか、和食の方が落ち着く。白ワイングラス2杯、赤ワインを1杯。



 シッダールタ・ムカジーの「病の皇帝癌に挑む」を読んでいる。400ページほどの本だが、上下2巻800ページになる。上巻を読み終わり、下巻の途中を読んでいる。シッダールタ・ムカジーという腫瘍医が、本人の言葉を借りれば、「いわば癌の伝記」について書いている。人類4000年の昔から苦しめられてきた癌の履歴書である。


 大学4年の時に受けた授業を思いだした。その先生は穏やかな人物で自分をオンコロジストと呼んでいた。アメリカで数年間腫瘍学を学びふるさとに帰ってきたようだった。いまから30年くらい前の話だが、エイズの話しを生で聞いたのもその時。当時日本には腫瘍学という分野はなかった。まさに当時アメリカは癌との死に物狂いの戦いをしていたわけで、彼はその時代をご当地アメリカで過ごしたことになる。本を読むとバラバラだった知識が1本の線になってくる。10時ころ寝たが、緑茶が効いて目が冴える。